【完】溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~
いつものように告白されたかと思えば、
随分と気安い、最悪な男で。
わずかに手が震えている。
気丈に振る舞っても、怖いものは怖いん
だ。
そしてなによりも──雅との、出会い。
きっともう会うことも無いだろうけど、
とても印象的だった。
吸い込まれるような漆黒。
纏うオーラも、どこか他の人とは違い、
妙な威圧感があった。
そして、最後に口元を歪めた、表情。
ゾワリ、と思わず嫌な予感がして、唇を
引き結んだ。
……このまま、何事もありませんように
。