【完】溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~
そういえば、仁斗だけじゃなく、彼の金
髪も──……。
ふと、そこまで思考を巡らせて、慌てて
思考を遮断した。
なにをわざわざ、彼の事を思い出そうと
してるの。そんな傷口に塩を塗るような
自虐行為、私は望んでない。
もう、この記憶ごとすべて消え去ればい
いのに。
「あ、起きた?」
金髪男が、ニコッと笑う。
「気分はどう?」
「最悪よ」
こんな風に動きを封じ込められて、いい
気分の人は居ないに決まってる。
「しょうがないなあ、じゃ、解放してあ
げるよ」
そう言うと、私のガムテープをはずし出
した男。
そんな金髪男に、思わず僅かに目を見開
く。