【完】溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~
……変なの。
だって雅達は、関東最強なんでしょう?
だったらこの人に、勝算はないに決まっ
てるのに。
「貴方じゃ、雅には勝てないと思うけど
」
そう言った私に、金髪男が目をカッと見
開いた。
「うるせぇ!生意気言ってると、痛い目
に遭わすぞ!」
地雷だったのかなんなのか、ビリビリと
耳が痺れるような怒鳴り声を上げた金髪
男。
「俺はアイツらが気に入らねーんだよ。
武器は一切使わないのが信条で、気付け
ば関東最強にまで成り上がって。
本当は全国最強って言ってもいいくらい
なのに、別にそこまでの高みは目指して
いない」
そこまで言うと、嘲笑するように金髪男
は笑った。
「"気がついたら"関東最強に"なってた"
、だけど人を出来るだけ傷付けないよう
に武器は使わない。……そんな余裕綽々
なアイツらが、気に入らないんだよね」