【完】溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~
そりゃ、雅以外の龍牙メンバーにはそれ
なりに表情を変えるかもしれないけど。
……だけど、会って数ヶ月の私なんかに
、雅が乱されるとは思わない。
「そんなわけねーだろ。だって君、獅童
の女なんでしょ?自分の女が襲われて、
何も思わない男なんて居ないよ」
「違う……」
違うのよ。
私と雅は、恋人なんてそんな甘い関係な
んかじゃないの。
だってそれは、仮初めだもの……。
「ていうかさ、さすが獅童の女ってだけ
あって、すっごい綺麗だね、君」
そう言って、私の頬を撫でる金髪男。
もう片方の手は、私の両手首を頭の上で
まとめあげている。
何も言わずに金髪男を見つめ返す私に、
クスッと金髪男は笑った。
「ふーん?抵抗しないんだ。珍しいね。
怖くないの?俺の事」