【完】溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~
初の涙と笑顔: 悠side
……すっげーイライラする。
俺はコンビニで、菓子パンコーナーを眺
めながら舌打ちした。
なにが嬉しくて、あの女をバイクに乗せ
てやらなきゃなんねーんだか。
つか、特に買うものも決まってないくせ
に、コンビニに行きたいとか言うんじゃ
ねーっつの。
はあ、とため息をつきながら、まあこの
暑さのなか、いつまでも外に待たせる訳
にもいかねーし、と思い、俺は手早く目
の前の焼きそばパンと……メロンパンを
ひっつかんだ。
……いや別に、あの女がメロンパン好き
だから買ってってやろうとかそういうん
じゃねーけど。
ただ、アイツ、また痩せてたから。
多分家でもそんなに食ってねーんだろう
なあと思っただけで……。
「って、なんで俺がこんな心配……!」
バッカじゃねーの!?
あんな女、どうでもいいし!メロンパン
とか気の迷いだし!ていうか俺が食べた
かっただけだし!