【完】溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~
そうだよ、俺が食いてーだけだし。だか
ら買ったって、変じゃねー。
「くそ、なに葛藤してんだよ俺……」
どうしようもない苛立ちを感じながら、
さっさと会計を済ませて、外に出る。
そこで俺は、唖然とした。
「…………は?」
そこは、もぬけの殻だった。
確かにさっきまでそこにいた、あの女は
跡形もなく消えていて。髪の毛一歩の痕
跡すら、見つからない。
「はぁ!?」
ふざけんなあの女!
一人でうろつきやがってこの野郎!ここ
で待ってろって言ったのに!
なんなのアイツ。日本語わかんねーの?
そんなにバカなの?
「くそっ!余計な手間かけさせやがって
……」