【完】溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~
そう言うと、電話の向こう側の空気がピ
リッとしたものに変わる。
『どういうことだ?』
真剣味を帯びた雅の声に、俺は胸が痛く
なるのを感じた。
俺がもっとちゃんとしていれば……。常
に俺の隣に居させておけば。
ちょっとの油断が命取りになること、俺
は知っているのに。
麗の態度が気に入らないからって、つま
んねぇ意地なんか張るんじゃなかった。
俺が、ガキだったんだ。
だけど麗、待ってろ。
なにがなんでも、俺が助ける。
類がいろいろと調べてくれたおかげで、
麗を拐ったやつらの正体がわかった。
類の情報網にはもはや恐怖さえ覚えるが
、今はどうでもいい。