【完】溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~
(つまらなくて悪かったわね……)
ふと、雅を見れば、無表情にも近い顔で
、女を見下ろしていて。
そしてその薄い唇が、ゆっくりと開かれ
た。
「お前は俺を楽しませられるのか」
雅がそう言った瞬間、パアッと顔が輝く
女。
今がチャンスとばかりに、甘ったるい猫
なで声を喉元から繰り出す。
「もちろぉん!獅童様の仰せのままに、
なんでもしちゃいますよぉ」
……なんだろう。いい加減、イライラす
る、この子。
なんでいちいち語尾を、小さくした母音
で伸ばすのかしら。それが流行なの?
───というか。
これで雅がこの子を選ぶんだったら、雅
ってきっと相当趣味が悪いんだわ。──
まあ、そっちの方が気楽で良いんだけど
。