【完】溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~
こっちを振り向いた麗から、少し視線を
そらす。
「……今日、俺の不注意で怖い思いさせ
た。……悪い」
そう言うと、麗は「ううん」と首を振っ
た。
「悠のせいじゃないから」
わかってた。
麗が俺を責めないだろうなって事は。
俺がどんなに、麗になにか償いたいと言
っても、麗は許さないだろう。
だから……。
「……メロンパン、あるから早く帰ろう
ぜ」
俺がそんな風にして誤魔化すと、麗は花
が綻ぶように微笑んだ。
それを見ていた他の奴らも、驚いたよう
に目を見張ってる。