【完】溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~
そんな麗の言葉に吹き出す仁斗と、ショ
ックを受けたような顔をする春希。
「ちょ、嬉しく無いんだけどー!」
「良かったなあ春希。いっそのこと、俺
と付き合っちゃうか?」
「絶対嫌だーっ!」
春希の肩を抱き寄せようとする仁斗から
、脱兎のごとく逃げ去った春希は、俺の
もとへやってくると、
「悠助けてーっ!」
なんて言いながら俺にしがみつくように
抱き着いてきた。
……うん。見れば見るほど女にしか見え
ねぇ。
俺はそんな春希の頭をポンポンと叩きな
がら麗を見る。
「あんまりいじめんなよなー」
そう言うと、麗はクスクスと笑って。
「いじめてなんか無いわよ。本当のこと
を言っただけよ?」
とちょっと小首を傾げた。