【完】溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~
確かに親父の言うことも一理ある。
だけど。だけどそれは──。
「自分の仕事に泥を塗られるのが嫌なだ
けだろ。政治家としての自分のイメージ
が汚れるのを危惧してた。……そうだろ
?」
俺がそう言うと、親父はまるで心外だと
でもいうように目を見開いた。
……なんでそんな顔すんだよ。
あんたの本音を代弁しただけだろ。
「ずっとそんな風に思ってたのか?」
「そんな風もなにも……事実だろ」
俺はそう言って、顔を逸らした。
「それは、違う」
──やめてくれ。
今さら、訂正なんてしなくていい。俺の
この考えが間違いだったなんて、思いた
くない。知りたくない。
だって、俺にやたらと厳しかったそれに
他に理由があるとするんだったら。