【完】溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~
本当は弱くて、脆くて。
俺が、気付いてやるべきだったのかもし
れない……。
「悠……。今まで勘違いさせて悪かった
。本当に、すまん」
「……バカ野郎。あやまんじゃねぇよ」
謝んなよ。
俺はどうしたら良いんだよ。
あんたのカミングアウトのせいで、恨み
なんてどっかに吹っ飛んだよ。
代わりに残ったのは、不器用な親父に対
する、呆れ。
「いきなり言われても……困るんだよ」
俺がそう言うと、親父は僅かに微笑み。
「今日もう一度、家でゆっくりと話をし
よう。……待ってる」
そう言って、踵を返して去っていってし
まった。