【完】溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~




……なにそれ。



こんな掴みあげられた状態で、土下座な
んて出来るとでも思ってるんだろうか。



じ、と女を見つめると、女が僅かにたじ
ろいだ。



「な、なによ……」


「離して、って言ってるんだけど。てい
うか、なんであなた達に土下座なんてし
なくちゃいけないの」



そう言えば、怒りでカアッと真っ赤に染
まっていく女達。



ほんと……めんどくさい。



女ってなんでこうもめんどくさい生き物
なんだろう。自分もそんな女と同じなん
だと思うと、虫酸が走る。



「自分がやったことも忘れたの!?人の
男、たぶらかして……」



それを聞いても、やっぱり、としか思わ
なかった。



私に突っかかる女の子は大抵同じような
ことを言うだけ。



──"男を盗られた"。
──"自分の彼氏を誘惑した"。
──"男に色目使って、淫乱な子"。






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