【完】溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~
それが今じゃ、麗ちゃんが授業に出るこ
とに拗ねている。
本当に、思わず苦笑するくらいの変わり
ようだよ。
それに仁斗だって、麗ちゃんが笑うよう
になってから、麗ちゃんを大事にしよう
としてるのがすごく伝わる。
少なくとも、他の女の子よりは大事にし
てるのは明らかだった。
──まあそれは、俺と雅も、だけど。
麗ちゃんの笑顔は、それほどまでに俺達
に影響力を与えていた。
今までずっと感情の起伏が読み取れなく
て、何を考えているのかわからなかった
麗ちゃん。
だけど、自分の感情を少しずつ表へと押
し出してきてる麗ちゃんは、今までより
もっと綺麗で。
そんな麗ちゃんを守りたい、と思うのは
必然的だったのかもしれない。
ただ、麗ちゃんが笑うようになったから
と言って、麗ちゃんの過去がわかったわ
けじゃない。