【完】溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~
そこには、【ちょっと抜け出して、デー
トしようか】という俺が先ほど送ったメ
ールがある。
さっき悠がいきなりすっとんきょうな声
を出したのは、このメールが原因だった
りする。
「デートとか……いきなり意味わかんね
ーよ」
「なんで?俺が悠とデートしたいって思
ったらいけないの?」
「いや、いやいやいや!おいおい待てよ
類。お前、そんなジョーク言うような奴
じゃ無いだろ?」
焦ったようにそう言う悠。
「ジョークじゃないって言ったら?」
「真顔で言うな!」
本気で焦ってる悠に、クスリと笑う。
本当に、見てて飽きないし、からかい甲
斐があるよ、悠は。
「少し、確認したいことがあってね」
「確認……?」
怪訝そうにした悠に、うん、と頷く。
そして俺は、今日一番の、満面の笑みを
浮かべて──。