【完】溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~
「麗ちゃんのこと、好きでしょ」
と言った。
回りくどい事は一切せずに、率直に。事
実だけを述べる。
悠は俺の言葉に、しばらく石のように固
まっていたけど、漸く意味を理解したの
か、ぴゅーっと真っ赤になった。
「な……っ!……は!?」
しかもすごい慌てようだ。わかりやすす
ぎてちょっと笑える。
「い、いきなりなんだよ!」
「いきなりもなにも、結構前から知って
たけど?……好きなんでしょ?あの子の
こと」
もう一度、断言するようにそう言うと、
暫く口を金魚のようにパクパクさせてい
た悠だったけど、すぐに真面目な顔にな
って、
「ああ、そうだ」
と言った。
……まあ、わかってはいたけど。