【完】溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~

見知らぬ女性: 麗side






「あ……シャー芯切れちゃった……」



シャーペンのノック部分をカチカチと鳴
らしながら、いつまで経っても芯が出て
こない先端部分に、ため息をもらす。



自分の部屋で、今日出された宿題をやっ
ていたのだけど、どうやらシャー芯がも
う無いらしい。



「うわ、しかも替えの芯もない」



筆箱を漁ってみると、シャー芯は一本も
残っていなくて。



買いにいくしかないかあ、と、すっかり
暗くなった空を、窓から見上げる。



時刻はもうすぐ8時。早く行かないと、
近くのスーパーが閉まってしまう。



別にコンビニでも良いんだけど、ちょっ
と遠いから、できれば行きたくない。疲
れるし。


上着を羽織ってから、ポケットにケータ
イを入れようとして、手を止めた。





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