【完】溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~
またいつかの日のように、いきなりサヨ
ナラを告げられたら、どうしようかと。
きっと私はもう、立ち直れない。
それが嫌だったから、距離を置いていた
のに。別れが辛いから、出会いを避けて
いたのに。触れることを、拒んでいたの
に。
どうでもいい人からいくら蔑まれても、
嫌われても、ちっとも気にならない。
だけど、信用を置いていた相手から、突
然の別れを告げられたり、嫌われたりし
たら、すごく辛い。
いっそのこと、殺してよ、と思うくらい
、苦しいから。
だから、怖い。
ぐるぐると渦巻く、真っ黒な不安は、ず
っと胸の奥に燻っていて。
この不安が、どうしたら消えるのか、わ
からない。
……わかってる。知ってるの。