【完】溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~
彼らが私を大事にしてくれてることくら
い、彼らの態度から、わかってるハズな
のに。
どうしたら、私は安心出来るんだろう。
どうしたら、心の中から、"彼"が消えて
くれるんだろう──……。
そんなことを考えているうちに、スーパ
ーに到着。
文房具のコーナーに向かおうとして、足
を止めた。
何故なら、スーパーの入り口に、キョロ
キョロと挙動不審な女性が居たから。
随分と疲れきったような、少しやつれて
いるその女性が、どうしてか気になった
。
「あの、どうかされたんですか?」
そう声をかけると、その人は、ハッとし
たように私を見た。
よく見ると、結構綺麗な整った顔。
身なりを整えれば、美人さんになるんじ
ゃないかと思われるその人は、困ったよ
うに微笑んだ。