【完】溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~
まあ、向こうは類を知ってるんだし、全
くの他人って訳じゃ無いだろうけど。
──だけど。
「知らないよ、そんな人」
類は嘲笑うように、そう言った。
その表情があまりにも冷たくて、思わず
息を呑む。
「麗ちゃん、これからは俺と毎日登下校
しよう。その女性とやらに、会えるかも
しれないし」
「う、うん……そうね」
「大丈夫。会ったら、もう二度と麗ちゃ
んの前に顔を出さないように、キツく言
っておくから」
「え……?」
どういうこと?
会えるかもって思ったのは、自分が会い
たいからじゃないの?
私の為に、会うの?
私に近付くなって注意するために?
そんなの、変。