【完】溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~
「類……」
「ごめんね、麗ちゃん。早くここから立
ち去りたいんだ」
そのとき、後ろから声が聞こえてきた。
「待って、類!私、話したい事が…っ」
それはとても、悲痛そうな叫びで。
聞いてるこっちが、胸をわしづかみにさ
れたように、痛くて。
「謝りたいの……っ!」
だけど、女性がそう言った瞬間、類の瞳
に激しい憎悪の光が突っ切った。
そして、口元を歪めると、蔑むように、
女性を見据えたのだった。
「謝りたい?今更、何を?」
「それは……っ」
「殺そうとしてごめんなさいって?ねえ
、そう思うならあんたが死んでよ。
──この、人殺し」
類はそう言うと、そのまま私を連れて、
今度こそそこから立ち去った。