【完】溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~
虚ろな瞳で微笑んだ母親は、無邪気に笑
う無垢な千咲に、包丁を突き立てた。
その鋭利な刃が、小さな身体を貫くのを
、俺は目の前で見せられた。
「私もすぐにいくから……」
待っててね、千咲、と呟きながら、とて
も人間とは思えない行為を繰り返す母親
は、最早別の人だった。
自分が愛した、母親じゃなかった。
飛び散る鮮血。
生暖かいそれが、俺の頬に飛び散った時
、俺は漸く我に返った。
「う、うわあぁぁっ!」
俺はそう叫んで、無我夢中で家から逃げ
出した。
そして、そのまま走り回っていた所を、
近所の人に見つけられた。