【完】溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~
理性を払って: 類side
とある駅前のカフェ。
カフェの中は、ゆったりとしたBGMが
流れていて、どこか心を落ち着かせてく
れる作用がある。
そんなカフェの一席で、俺は母親と対面
していた。
「来てくれて、ありがとう……」
寂しそうに微笑む母親を、よくみると、
あの頃のような面影はどこにも見受けら
れなかった。
白髪も増えたし、目の下の隈も酷い。
「……別に、俺も丁度会いたいと思って
ましたから」
俺が敬語だったからか、また寂しそうに
微笑む母親。
今さら、そんな風に笑うのはよしてくれ
。
俺だってもう、どうやってあんたに接し
たらいいか、わからないんだよ。
「私の話を、聞いてほしいの」
「……」
「……先に、謝らせて」