【完】溺愛プリンセス～最強Boysに愛されて～

顔を覆って泣き続ける母親にそう言うと
、母親が涙を溜めたまま、驚いたように
俺を見つめた。



「もういいです。十分ですから……それ
に今は、充実してるんで」



いつまでも過去に囚われてるわけにはい
かないんだ。



失いたくないなら、守ればいいんだ。



守って、守って。それでも失ってしまっ
たら、それはもう諦める。自分の実力が
、足りなかったって事だから。



「最後に会えて、良かった」



母親にそう言うと、母親はまた泣き出し
た。



だけど多分、辛くて泣いてる訳じゃない
んだと思う。



きっともう、会うことは無いだろうけど
。



「私も類に会えて良かった……！私、本
当に類のことも、千咲のことも愛してた
わ……」