【完】溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~
「変な類」
そう言いながらも、すっぽりと俺の腕の
中に収まってくれる麗ちゃん。
華奢だけど、女の子らしい柔らかさのあ
る身体を、俺はぎゅう、と抱き締めた。
ねえ麗ちゃん。
麗ちゃんは俺が特別な感情を持っても、
上手く立ち回るに決まってるっていって
たよね。
それ、信じてもいい?
そしてちょっと、感情的になってみよう
かと思うんだ。
理性を取り払って、時には本能を優先し
てみるのも、いいかもしれない。
だから──……。
「覚悟しててね、麗ちゃん」
「えっ、何を!?」
「──雅」
そう呼び掛けると、雅がゆっくりとこち
らを向いた。