【完】溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~
いきなり、さも当たり前かのように軽く
目の前に出されたその言葉に、思わず耳
を疑った。
暴走族……?今、暴走族って言ったの?
人と関わるどころか、もっと厄介じゃな
い、そんなの。
というか類が暴走族とか……見えない。
確かに髪の毛の色は奇抜だけど……こん
なに頭良さそうで、優等生っぽいのに。
というか、暴走族が私に何の用事なの。
思わず眉間に皺を寄せてしまったのを、
類に目敏く見つけられ、類はそんな私を
安心させるように微笑する。
「ああ、もちろん、麗ちゃんに危害は加
えないよ」
「……そう」
思わず、ホッとしてしまう。
いくら私でも、男の、それに喧嘩をメイ
ンに生きてるような人達に殴られたら、
ひとたまりもないだろうから。
「俺らはね、龍牙っていう暴走族で、一
応関東のトップに居るんだ」