【完】溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~
ぷくぅ、と可愛らしく頬を膨らませ、そ
う抗議したのは春希で、全然怖くないけ
ど悠を睨んでいた。
……ていうか、春希も喧嘩するんだろう
か。
なんかすぐに弾き飛ばされちゃいそうな
んだけど……。
「麗ちゃんは姫になるもんね?」
不意に、こちらを見上げて、やけにキラ
キラとした瞳で、小首を傾げてきた春希
。
なんなんだ、その女子が男を落とすとき
に使いそうな高等テクニックは。
そのキラキラした瞳、やめてほしい。
私は春希からすいーっと視線を逸らせ、
口を開いた。
「……なんない」
「え!?嘘でしょ、麗ちゃん!」
「ほんと。というか姫っていうのが何か
、まだわかってないし……それに、」
人とは、関わりたくないの。