【完】溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~
悪魔の微笑み: 麗side
翌日、というものはあっさりとやって来
た。
あのあと、また雅のバイクに乗せられて
、家まで送ってもらった私。
家に入る直前、「麗」と雅に呼ばれて、
「明日、迎えに来る」と言われたときに
はあからさまに嫌な顔をしてしまった。
雅はどうやら、なにがなんでも私を逃が
そうとはしてくれないらしい。
用意された朝食を口にしながら、どんど
ん気分が憂鬱になっていく。
いつもなら、少ししつこく言い寄る人が
居ても、無視を決め込めば、離れていっ
てくれるのだけど……。
多分、雅はそうはいかないと思う。
多分どれだけ無視しても、追いかけてく
る。無言でひたすら後をつけられること
もあり得そうだから怖い。
だからといって、拒否してもそれを受け
取ってはくれないんだろう。
また、拒否権はないとかなんとか、言い
出すつもりだろう。
……さて、どうしようか。