【完】溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~
すると、春希は何が気に入らないのか、
ぷう、と唇を尖らせて、恨めしげに私を
見てきた。
そんな春希を見て、周りにいる女子が、
「春希くんカワイーっ!」と声をあげる
。
そんな女子を横目で見ながら、そういえ
ば春希も女の子に人気だったという事を
思い出した。
「麗ちゃんもおはようって返してくれた
っていいじゃん!意地悪!」
「……」
意地悪、って。
というかそんなことで拗ねていたのかと
、呆れてしまう。
……面倒すぎるのよ、本当。
「おはよう、春希」
仕方ないのでそう言えば、満足そうにニ
コニコと笑う春希。
……何がそんなに嬉しいんだか。