【完】溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~
「麗ちゃんは、ちょっとついてきてもら
う場所があるから」
ニコッと笑った春希。
つまり、授業をサボれと?
「ちょっと……。いくらなんでも、授業
サボらせるのは非道じゃないの?」
本当は、別に授業なんて出なくても構わ
ないんだけど、このまま連れ去られると
、厄介な事になりそうな気がして、そう
抗議してみた。
眉を寄せて、不機嫌そうにした私の抗議
に答えてくれたのは、春希じゃなかった
。
「俺がもう話をつけてある」
そう言ったのは……雅で。
なんてことなさそうに、そう言った。
「話をつけてあるって?」
「校長に許可を貰った。麗は今日、出席
扱いになるハズだ」
「……」
……どんな、手段を使えば、そんな狡い
約束を取り付けてもらえるのかしら。