【完】溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~
ふわりと微笑んで出迎えてくれたのは類
で、そこで漸く、固まっていた思考が動
き出した。
そして、フリーズしていた私を、仁斗が
クスッと笑う。
「姫、ここが俺たちの学校での拠点だっ
て知らなかったんでしょー」
ニコニコしながら、そう言う仁斗。
「拠点……?」
「そ。学校に居るときは大抵はここに居
るんだよねー、俺ら」
「……授業は?」
「えー、授業しなくてもそれなりにわか
るし、欠席になんないから、出ても面倒
じゃん?」
壁に寄りかかりながら、そう言う仁斗。
欠席になんない、って……教師として、
どうなのよそれ。
でもこれで、ここが入ってはいけない場
所だと言われている理由がわかった。
この五人が居るからだろう。
それに、聖域と呼ばれているのは、何故
か顔だけはカッコいい五人が、勢揃いだ
から。