【完】溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~
そりゃあ、迂闊に足を踏み入れられない
し、でもきっと女の子からしたら、入り
たいんだろうし……。
「それで、聖域、ね……」
誰にも聞こえないくらいの声で、呟く。
そんな"聖域"に、こんな簡単に入れたな
んて知れたら、ますます女子からの視線
が痛くなりそうだわ、と心のなかで苦笑
いする
「……来たのかよ」
不機嫌そうにそう言ったのは悠で、まる
で私が邪魔だとでもいわんばかりの目線
だ。
「別に、来たくて来たんじゃないわ」
帰ってもいいなら、すぐにでも帰るのに
。
それをさせようとは、してくれない漆黒
の彼の瞳。
私は少し息をついてから、類に促されて
ソファーに座った。