すっぴん★
「沈黙の合コンか。盛り上がりに欠けた合コンて、白けるよね」
俊介が素の話に相槌を打つつもりで。
「それが、そうでもないのよ」
素が俊介の言葉を否定した。
「信じられない」
「途中までは、どっちらけだったわ。そしたら、思わぬハプニング」
「何があったの」
ハプニングという言葉に、俊介が興味を持った。
「かおるが・・・。ほら、ボランティア部の部長の。鳥見君も前に会
って知っているでしょう。突然、ジンマシンになったのよ。ジンマシ
ンによ」
「えっ、彼女がジンマシンに!」
俊介が目を大きく見開いて驚いた。そして、ごみの山の住人―平かお
るの顔をはっきりと思い浮べた。