すっぴん★
「仕方がない。一から出直すか。その前に、念の為、これをテストし
て貰えないかな」
俊介がリュックの中から、布製の小さな袋を取り出した。袋の中には、
時計のバンド、ネックレス、ベルトのバックル、100円玉、ピアス、
めがねなどが入っている。
「アクセサリー、君も持っているだろう」
「金属製のアクセサリーよね。アレルギー持ちだから、少ししか持っ
ていないけど・・・、いい。今、持って来るわね」
素がアクセサリーを探しに行った。
「これで駄目なら、まったくのお手上げだ」
金属製のアクセサリーをフローリングの上に並べながら、俊介が並々
ならぬ決意を。
そこへ、素がアクセサリーを持って俊介の横へ。
「私は時計、指輪、ビューレー、そして、アクセサリー。ほんの、少
しだけど。これしか、思い付かなかったわ」
素もそれらをフローリングの上に並べた。