すっぴん★
「これは、やっぱりシロか」
「そうみたいね」
素が頷くのを見て、俊介が100円玉を素の腕から取り去った。
「次は何をするの」
「考えるのも面倒くさいし。並べた順にしよう」
金鍍金のブレスレット、そして100円玉が反応しない。直感で他の
物も反応しない、と俊介は思った。
二人はフローリングに並べた順に、アクセサリーのテストを行なった。
俊介のアクセサリーが終わると、素のアクセサリーも同じ要領で。
結果は?
俊介の直感通り、総てシロ。
「やっぱり、シロか。あ~あ」
俊介が、大きな大きな溜息をひとつ付いた。