すっぴん★

「俺が犯人を見つけてやる。そして、素に化粧の喜びを味合わせやる。
必ず。必ずだ。素、約束するよ。それまでは・・・」


(君を抱かない。君を抱くのは、犯人を見つけてからだ)

そう言い掛けて俊介は、その言葉を飲み込んだ。
俊介は、一番大切なモノを絶つ事によって、その事を固く固く心に誓っ
た。


シングルベッドで二人寝るのは狭い。


素の身体が、俊介の身体に密着している。
男の身体が、女の身体を感じている。


俊介は、必死で気を逸らせた。
俊介は大学での生活や、友達の事を考える事で気を逸らせた。


「男と女の相性って不思議よね」


俊介が無言のままなので、素が嫌な間を嫌い話し掛けて来た。






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