すっぴん★
「同病相哀れむで、ジンマシンが二人の縁を結んだなんて・・・。男と
女の仲は、不思議ね」
素が、信じられないという顔をした。
「ジンマシンが仲人って訳か。ジンマシンも味な事をするね」
「本当ね」
うふふふ・・・。
うははは・・・。
二人は、目と目を合わせベッドの上で笑い合った。
「私たちの相性はどう?」
笑った素の顔が真面目な顔に。
いきなり、素が俊介に尋ねた。
「俺たち?相性はいいんじゃない」
俊介が本音をぽろり。
「そうかな」
「そうだよ。素はアレルギー。俺は潔癖症。互いが弱点を持ち、互いが
補い合っている。いいと思うけど」
「補い合っている?」
素が俊介に尋ねた。
「ああ。俺はアレルギーの犯人探しを必死で行なっているし。それに、
アレルギーの原因になりそうなものは極力避けている。化粧品も、アク
セサリーもね。必用なら、頭の毛だって、丸める覚悟はあるよ。君だっ
て・・・」
俊介が、心の中にあるものを素直に吐き出した。