すっぴん★
「その為には、もっと彼女の事を知らないと・・」
「彼女の事をよく知っている友達から、情報を収集しよう。それがい
い。では、誰にする。彼女の横に座っていたボランティア部の部長は
どうだろうか?」
「確か、平・・・。ええと、名前はかおると言っていたっけ。彼女の
親友だと言っていたし。きっと、彼女の事をよく知っていると思う。
そうだ。そうしよう」
俊介が独り言を呟いた。
俊介は情報の収集相手を、ボランティア部の部長、平かおるにする事
に決めた。
幸い、合コンの終わる直前に全員のメールアドレスと電話番号は交換
している。
平かおるは、ガラ系の携帯電話を所有していた。
思い付いたら吉日。
俊介は、やけに印象に残っているガラ系の携帯電話を思い出しながら、
メールを入れる事にした。
スマホのアプリを指でタップ。画面はメールモードに。
平かおるさんへ
もし、良かったら一度お会いしませんか?
鳥見俊介
俊介は1行だけのさりげない誘い文句を、かおるのガラ系の携帯電話
に送信した。
返事は数秒の内に、俊介のスマホに送られて来た。