嵐姫【完】







広すぎる部屋に沈黙が流れた。






「……病気が分かったのは2年前。突然心臓が痛みだして病院に運ばれた。その時出会ったのが春宮先生。」






涙がこぼれた。




隣の龍馬…いや、龍が優しく拭ってくれる。




「その時には既に独りだったから…死ぬのが怖くなかった。だから私は………







自由に生きることを選んだ。」







一番大切なことは、言えなかった。









< 104 / 244 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop