嵐姫【完】
風神の4人が堂々と正門の前にバイクを止める。
それを待ち構えていたかのように風神を囲う女たち。
龍馬の背中に隠され私の姿はまだ見えてないようだ。
女「龍馬さまっ、最近学校にお越しにならないので心配いたしましたわっ。」
香水臭い…。
龍馬は完全に女を無視してバイクから降り、
私に手を差し伸べた。
女「きゃーっ!!誰ですの?」
女たちのバカ高い声が耳に響き顔を歪める。
私がバイクから降りると私を取り囲むように風神の4人が並ぶ。
風馬「愛姫ちゃん、ごめんね、うるさくて。」
「……ぃえ…。」