人間クローバー

竜也は現在、日払いのバイトで食いぶちを繋ぎとめていた。

小、中と特に隔てのない人生を歩んでいた竜也だが、高校に入ってから、人生が狂ったと竜也は思っている。

竜也は心底後悔していた。

別の高校に入っていれば良かったと。


高校時代の竜也は苛めにあっていたのだが、軽い苛めではなく、行き過ぎた苛めにあっていた。

それが原因で、竜也は徐々に心を閉ざし、竜也の精神を蝕んでいった。

クラスほぼ全員からの集団苛め…

具体的に挙げると、まず教室に入ると机と椅子が無くなっていた。

また、ある時は机の真ん中に花を生けた花瓶を置かれていた。

上履きが無くなるのも当たり前で、体操着も破られていたり、多数決によるクラス委員にも無理矢理選ばされていた。

担任の先生も苛めに気づいていたがいわゆるハズレな先生だった。

はっきり言うなら無関心。

勿論、目の前で行われている苛めは止めるのだが、それ止まり。

話しを聞いてあげる事も解決策を見つける事も一切なかった。