人間クローバー
麻里花の笑いは止む事なく、ズカズカと竜也に語る。


「いいじゃない。誰だって君みたいな気持ちになると思うわ!」

竜也は全てを見透かしているかの様に語る麻里花に、どうしようもない苛立ちを感じとっていた。


(笑いながら…

俺を馬鹿にしやがって…)

麻里花にしてみれば何て事ない普通のやりとりだったのであろう。


竜也は抑えたい感情を拳を強く握り我慢する。
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