人間クローバー
(なんだ…こいつ?

お前も俺と同じだろが…)


竜也に対し、上から目線で物言う麻里花に、どうしても苛立ちを抑えきれそうにない竜也。



(まだ笑ってやがる…)


麻里花の全てを見透かし馬鹿にした様な笑みに竜也の心境は大きく変わった。

それは誰もが持つ欲望…


(こんなヤツ……)
















(犯してやる……)




潰れたデパートの屋上。

誰も助けに来る事は無い。

叫び声もデパートの五階建ての屋上なら聞こえるハズが無い。


第一どうせ今日死ぬんだから…


竜也の目は豹変していた。
それは正に飢えた獣と言うやつだろう。
< 36 / 76 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop