人間クローバー
里山の取り巻きであろう者達は一斉に驚いていた。

何故ゆえ里山に対して誰も何も言わないのかは明白であった。

里山の父親は有名なヤクザの親分だった。

父親の後ろ楯がある為か里山は昔から我が儘で態度もでかかった。


その日、里山は黙って教室を出るとそのままいなくなっていた。

「…大丈夫?」

殴られた竜也を心配して七海は言った。


竜也は恥ずかしさのあまり涙目になりながら下をうつ向いていた。
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