秘密の科学室
2
「それ恋だよ」
次の日、親友の保奈美に相談しました。
「こ、恋ですか」
「恋…ですな」
稲本保奈美は私の幼馴染みで
超お嬢様である。
「で、相手は?」
「さ、佐藤くん」
保奈美はものすごく驚いた。
「佐藤くんってうちのクラスの?」
私はうなづいた。
「意外っ!」
「そんなに!?」
「うん!まず、恋愛興味ないと思ってた」
「いやいや、あたし女の子だよ?」
「そうだけどね」
「どうしよ」
「とりあえず部活に入ったら?」
「科学部に?」
「うん」
「で、でも」
「あんた星好きなんだからいいじゃん!
ほら、有言実行!」
「あ、保奈美待ってヽ(´Д`;)ノ」
保奈美は私の背中を押しながら
職員室の科学部顧問を訪ねた。
「柳ノ木先生いらっしゃいますか?」
「はーい、あら〜どうしたの?」
「この子、入部したいって」
先生がいきなり目を煌めかせた。
「本当!?鈴村さん!」
「え、あ、はい」
「はい!入部届」
「あ、ありがとうございます」
そして入部届を書き
担任から許可を取り
親から許可を取った。
意外に早く入れた。
そして、科学部に案内された。