あなたに捧げる665日

心とは正反対のことを叫んだ。
教室の端の方で高橋さん達が睨んでるような気もするけど言っちゃったもんは仕方が無い。



まだぐちぐちつっこんでくるゆうちゃんを、どうにかごまかした。


あの日放課後教室に残ってたのはたまたま部活がやすみだったからだけど、あれから時々おんなじ場所で先生と話した。


先生は大体通りがかりに5分とか10分とかだけだったけど、わざわざ私を見かけて話しかけて来てくれることが嬉しくてたまらなかった。


将来のこととか、友達のこととか、他愛もない話しだったけど、私にとっては大事な時間だった。


あんまりにも楽しくて気づかなかった、高橋さんが見てたなんて。


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