あなたに捧げる665日
文化祭の前日。
また先生が来てくれた。
「よお!ちゃんときただろ?」
って笑顔で入ってきたけど、私は笑顔で返すことができなかった。
「先生きてくれたんだ、ありがとう」
いつもとあきらかにちがう私を見て先生は立ち止まった。
「どうした?体調、わるいのか?」
「うんちょっとでも明日、楽しみにしてるから!!」
「あんまり無理すんなよ」
それから先生は学校であった色んなことを話してくれた。
私のクラスは喫茶店に決まったこと、
せっかく作った装飾品がふざけているうちに壊れてしまったこと、
ゆうちゃんが私の代わりにすごくがんばってること。
私がいなくてもみんな元気にしてるんだ、そう思うと嬉しいようなさびしいような。