あなたに捧げる665日

「なんで、うっなんであの子なの、20歳まで生きられないかもなんて、あの子になんて言ったらいいの、ううっ」


「なんで、なんだろうな、神様はひどいよなあんなに明るくて優しい子なのにな…っ」

え?私のこと??何言ってんの、20歳まで生きられない?なんのこと??


意味がわからなかった。
でもあの声はお父さんとお母さんだ。


お父さんは滅多に帰ってこないから相当なことがない限り会えない。


そのお父さんがいるってことは相当なことだ。


…そういうこと、だったんだ。


私はもう長くないんだ。
ほんとはちょっとわかってたのかもしれない。


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