あなたに捧げる665日
たかが過労で倒れたのだけなのになかなか具合は良くならない。
むしろ毎日悪くなる一方な気もしてた。
お母さんもお医者さんも浮かない顔してたのはやっぱりこういうことだったんだ。
頭が真っ白で何も考えられなかった。
「…っ」
扉のすぐそばにいるお母さんお父さんにばれないように声を押し殺して泣いた。
ただただ涙が静かに頬をつたった。
と、同時に先生の笑顔、ゆうちゃんの、クラスみんなの笑顔が思い浮かんだ。
「もう…会えないのかな」
それは嫌だ嫌だ嫌だ。絶対に嫌だ。
みんなは私が死ぬかもしれないって知ったって何も思わないかな、
これからどうすればいいのか全くわからないまま泣いて明日、目が腫れては何かあったか問い詰められそうなので泣くのをぐっと堪えて一晩いろいろ考えて眠った。