バンド部の日常。
ボーカル・早実夏斗
今年出来たばかりの都内の高校1年生達は、今から始まろうとしている帰りのホームルームのために自分の席に着いていた。
まぁたいしてホームルームですることもないので、頬杖をつきながら窓の外を眺める私、早実夏斗__その今年出来たばかりの都内の高校1年生、ライトブラウンの肩より少し長いくらいの髪を横でポニーテールにしており、制服はきちんと着こなしている、まぁ顔もそこそこ可愛い……ファッションセンスは全くないが__は、入部して、というより作った、といった方が良いかも知れないがそれは置いといて早3ヶ月の部活のことを考えていた。
今日は皆来てくれるかな、今日はなにをしようかな、等と考えていると担任が入ってきた。ホームルール……面倒。
ホームルームは5分程で終わった。担任が教室を出ていくと、クラスメイトもちらほらと教室を出ていく。私も行かなきゃ……
教室を出ると、廊下にはたくさんの1年がいた。邪魔だなぁ、と思いながら人混みの中をすり抜け、別館にある部室棟に向かう。腕時計をちらりと見、「まだ早いかな」なんていう独り言を呟いた。